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Kanako Kitahara's Blog

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津軽とリンゴ

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よく知られている通り、青森はリンゴで有名です。津軽ではいろんな種類のリンゴを食べることができます。

この黄色いリンゴは「金星」です。すごくジューシーで、まるでジュースを食べているような感じがして美味しいのです。が、なぜか、あまり県外には出回らないようです。

「金星」

「金星」

県外に出荷されるのは、主に「フジ(あるいはサンフジ)」や「王林」です。これは「フジ」が日持ちするからだろうと思います。「フジ」は、春先まで美味しく食べられますが、でも採りたての味は別格です。

サンフジ

サンフジ

今、農家さんでは、どんどん出荷がすすんでいます。大きな木箱にたくさんのりんごが入っていますが、次々にリンゴ用の段ボールに詰められて、県外に出て行きます。

この地方では、リンゴを県外に送るのは、農家さんや業者さんだけではなく、市民の方々も普通に行ってるのが興味深いところです。ホームセンターには、出荷用の段ボール等が山積みになってます。これに、農家さんから買ったり、いただいたりしたリンゴを詰めて、送ります。だから、今は、宅急便屋さんにも、次々にリンゴ入り段ボールが運び込まれて、壮観な感じさえします。

ホームセンターに山積みの段ボール

ホームセンターに山積みの段ボール

リンゴが盛んになったのは、明治半ば以降のことでした。地域に産業を興そうとするさまざまな試みの中から、リンゴが産業として成長してきました。最初の頃、農家の女性たちは、「ほんとにリンゴでたべていけるのだろうか」と、とても不安だったそうです。1999年に青森県から刊行された『青森県女性史』には、米作からリンゴに移行した頃に農家に嫁入りした「下山ツル」さんという女性のエピソードが紹介されています(p31)。

また、実は、リンゴ栽培を進めた人物たちの中には、リンゴ栽培の前に藍の産業化に取り組んだ人たちもいたのでした。このことは、また次の機会に紹介したいと思います。

津軽のリンゴは、とてもおいしいです。特に、津軽の空気の中で、とれたてのリンゴを食べる時、この上ない美味しさを味わうことができます。ぜひ、津軽にたくさんの観光客さんがきて、とれたてのリンゴをたべてほしい、と思います。

 

 

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