Kanako Kitahara's Blog
北原研では、藍に含まれるトリプタンスリンという抗菌性物質について研究してきました。これは、従来使われていた硝酸ミコナゾールなどの物質よりはるかに強い活性(成分)を持っています。
北原研で研究していたトリプタンスリンを含む藍エキスは、アトピー性皮膚炎や大人ニキビなどに効果を確かめるため、医学部で臨床試験をしました。その後、サンスター株式会社との共同開発で藍潤エキスとして製品に配合する際、またモニターテストを行って、効果を確認しました。
このモニターには、弘前大学の学生さんや職員の方たちが協力してくれました。それによって、藍潤エキスが大人ニキビに効果を持つことが確認されました。この結果については、本サイトの「実用化紹介」の中の次のページで、わかりやすく説明しています。
大学の基礎研究から製品ができるまでの道筋には、多くの実験および検証過程がふくまれます。
世に出ているいろいろな薬品などの製品は、こうしてたくさんの人の努力と協力により、生み出されているのですね。