Kanako Kitahara's Blog
去る9月4日、青森中央学院大学で「ひらめき☆ときめきサイエンス」が行なわれました。
テーマは「音楽で学ぶ青森の近代ー幕末明治の音楽を体験しようー」です。
会場となる青森中央学院大学2号館前。天気にも恵まれました。
今回は、独立行政法人日本学術振興会のポスターと青森中央学院大学のポスター、二つ並べてます。
直前まで、準備作業はおおわらわ。
青森市内の高校生さんを中心に20名募集したところ、23名の高校生さんたちが参加してくれました。最初はオリエンテーションで、「科研費」についての説明をしています。
この事業は、科研費の助成で進めている研究を、若い世代に紹介するという目的を持っています。
今回のプログラムの元になった科研費の説明も聞いていただきました。
そして午前の部は、京都市立芸術大学武内先生の講義です。
「江戸時代の侍はどのような音楽を学習・演奏していたのだろう?」をサブテーマとして、礼楽思想や江戸時代の侍たちが演奏していた「琴(きん)」について学びました。「琴(きん)」を理解してもらうために、「箏(そう)」も並べて説明を受けます。
柱や爪を使う「箏(そう)」と指で弾くなどして演奏する「琴(きん)」は、違う楽器です。目の前で比較したので、わかりやすかったのではと思います。今回の研究で弘前藩関係資料から明らかになったことなど、レベルの高いレクチャーを受けました。
続いて、京都から青森まで運んだ5張の「琴(きん)」を、参加者の皆さんで実際に演奏体験してもらいました。楽譜の読み方や弾き方、とても楽しい経験です。
そして、午前の部最後に、武内先生の演奏をみんなで聴かせていただきました。曲は、「琴(きん)」の代表曲のひとつである《流水》です。素晴らしい時間が流れていきます。
こうして午前の部は終わりました。お昼はサポートの青森中央学院大学学生さんや、参加した先生たちを交えて、楽しくいただきました。印象的な会話を一つ。
高校生「大学は夏休みって、いつまでなんですか?」
大学生「9月20日くらいまでだったかなー?」
高校生「えーー!そんなに長いんですか〜」
学術的なことだけではなく、大学生と交流することも楽しめることの一つだったかもしれません。
内容が盛りだくさんだった今回のプログラム、今日のブログは午前の部にとどめて、午後の部は次回にご紹介します。