Kanako Kitahara's Blog
弘前市立弘前図書館は魅力的な資料の宝庫です。
この中に、藍のことが書かれた資料がありました。
これは「北原高雅日記」。明治初めの津軽地方で、藍の栽培に力を入れた元サムライです。
ちなみに、本研究所設立者の北原晴男とは、同姓ですが関係ない人物です。
北原高雅らは、廃藩置県の後のサムライたちの困窮期に、津軽地方に藍を広げようと努力していました。
この日記には、当時の様子が描かれています。
刀をおき、わらじを履いて日々農地を歩き回る姿には、胸を打たれるものがあります。
気候条件や合成インジゴの普及など、さまざまなことがあり、
津軽に藍を広めようとする北原高雅たちの夢は、かないませんでした。
でも、それから130年後に、弘前大学で藍の研究が始まりました。
今また、津軽から藍の文化が発信されようとしています。