Kanako Kitahara's Blog
今、津軽の田園に広がる風景です。
水田に水が入り、時には鏡のように岩木山を映し出します。
岩木山について、明治7年に弘前に滞在した青年、アーサー・マックレーは、自分の日本滞在記に次のように書いてます。
This cone is much venerated by all the people, who call it Iwaki-san, rock and tree mountain.
(この火山は人々から崇拝されています。人々は”岩木山、すなわち岩と木の山と呼んでいます)
キリスト教宣教師ロバート・サミュエル・マックレーの次男だったアーサーは、21歳の学生の時に教師として弘前に来ました。彼自身がどう思ったかについては書かれていませんが、キリスト教の中で育って来た彼にとって、津軽の人々がお山を崇拝する姿はどのように感じられたのか、興味深いところです。
最後に、アーサー・マックレーが見た岩木山。
山に残る雪の状況から5月下旬頃のようです。この写真の原本はプリンストン大学に所蔵されていますが、撮影は”native photographer” とあるので、当時弘前で写真館を開いていた田井写真館の撮影ではないかと思われます。