Kanako Kitahara's Blog
学会参加の合間を縫って、学会会場からそれほど遠くないパサデナにある、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)を訪問しました(以下、Caltechと略記します)。
理由は二つ。一つはThe 世界大学ランキング(2015-2016)で世界一だったということと(だから見学して見たいという感じ)、もう一つはきわめて個人的な理由ですが、義父がちょうど60年前の1956年にフルブライト留学生としてここで学んでいたからでした。義父は40年前、53歳の時に亡くなりましたが、有機化学の研究者でした。以前から機会があったら行きたいと常々思っており、今回は学会参加メンバーみんなで行きました。
Caltech に向かう道中の茶色い大地が印象的です。。。
大学の中を、みんなで歩き回りました。全体的に建物の色のトーンが、カリフォルニアの大地にあっているように感じます。
中のモニュメントも、いかにも工科大学らしい雰囲気がただよいます。
大学構内には、亀さんがいたり、りすさんがいたり。「世界一」の大学と思うと、亀さんまで賢く見えたりとか(違)
義父が研究していたラボもありました。
住んでいた建物(Athenaeum)です。
おそらく当時のままなのだろうと思います。義父の残した日記によると、その当時ここのレストランでは正装で食事をしていたらしく、「少し窮屈であまりおいしいとも感じられない」ので「明日からCafeだ」と書いてありました。いろいろ苦労したんだろうな、と思ったり。
せっかくなので、最後にラボの前で記念撮影をして来ました。
当時の留学は、1ドル360円で、しかも持ち出せる外貨も限られていたようです。また飛行機はまだまだ一般的ではなく、氷川丸での渡米でした。息子の嫁が60年後に学会でこの地に来るとは夢にも思わなかったことでしょう。たまたま学会会場がカリフォルニアだったということもありますが、学会に参加した研究メンバーとさまざまなことを語らいながらのひと時をもてたこと、ありがたいことと思います。