北原研究所

ブログ

Kanako Kitahara's Blog

ブログ

弘前城と桜の写真を撮るために

  • 歴史
  • 津軽
Pocket
LINEで送る

若干ご無沙汰でした。あっという間に月日は流れ、弘前も桜がすでに満開を過ぎてしまいました。GWにかけて咲いてくれればいいのですが、だいたいは4月20日を過ぎると満開になってしまいます。

弘前の桜は有名なので、この時期弘前市にはたくさんの観光客がきてくれます。弘前城内は人であふれますが、やはり弘前の桜は最高です。リンゴの剪定技術を桜に生かしているということで、実に見応えのあるボリューム満点の桜を見るたびに、弘前に住む幸せを感じます。

10年前のことになりますが、弘前および津軽の文化を紹介する本をニュージーランド南部のダニーデンにあるオタゴ大学出版会から出したことがありました。Tsugaru: Regional Identity On Japan’s Northern Periphery , Otago Press, 2005

これは日本の北部津軽地方とNZ南部のダニーデンを比較文化的に研究する中から企画されたもので、英文で書かれた本格的な津軽紹介の本でもあります。

英語版表紙

 

この中で、弘前城を紹介することにしました。弘前といえば桜です。桜と弘前城の写真を掲載したいとの希望が編者たちの中からでてきたのは当然といえば当然でした。しかし著作権の問題があるので、他の人が撮った写真を載せる訳にはいかない。では、自分たちで写真を撮ればよいのですが、この時期、人であふれかえる弘前城内で、希望するような写真が撮れるだろうか、という不安もないわけではない。さてどうしようかと。。。

それやこれやで、まずは写真を撮るために朝早く公園に行ってみることにしました。早起きして、朝5時に公園到着。

しかしすでに、有名な下乗橋付近は記念写真を撮ろうとする人であふれてました。。。

誰もいなくなる一瞬を狙って待つこと1時間。ようやく撮ったのが下の写真です。

朝6時の弘前城と桜

朝5時55分の弘前城と桜

お城と桜は撮れましたが、肝心の太陽がまだ昇り始めなので、なんとも暗い写真になってしまいました。デジカメの画面を見て、さすがにこれはボツかなぁ、と。

あきらめかけたものの、再挑戦という気になり、再度公園に向かったのが朝の8時すぎ。ますますたくさんの人が記念撮影をしていました。じーっとカメラを構えたままで、誰もいなくなる一瞬を狙って待つこと50分。ようやく撮れたのが下の写真です。

朝8時50分の弘前城と桜

朝8時50分の弘前城と桜

これが件の本の掲載写真となりました。そして、それ以来、講演や講義などでも、この写真を見ていただいて、無事に撮るまでの苦労話?もついでに紹介しています。

最後に朝日と桜の写真です。ちょうど6年前の2009年4月29日、夜明け前に公園に行ったときに撮影しました。弘前公園の桜、すばらしいです。ぜひ一度見ていただきたいと思います。

昇る朝日と弘前公園の桜

昇る朝日と弘前公園の桜

杉の大橋と桜(夜明け直後)

杉の大橋と桜(夜明け直後)

Pocket
LINEで送る