Kanako Kitahara's Blog
ながらくご無沙汰しているうちに、津軽はすっかり春になりました。今はリンゴの花が咲き誇っています。日々あっという間に過ぎて行くので、途切れがちになりますが、さまざまな活動をしているので、昨年までのものも含めて少しずつ書いていこうと思います。
今日はりんごの花の写真を。
岩木山麓にはりんごの花が咲き誇っています。今年は寒いので全体的に遅い開花なのではと思います。
りんごは現在津軽を代表する産物ですが、それは明治以降に作られるようになりました。明治以前のりんごは小さくて今のりんごとは違っていたようです。
いまでこそ、津軽のいたるところにりんご園がありますが、これもすべて明治以降からできたものでした。
弘前市郊外の小沢地区もりんご畑がひろがります。明治中頃、この地域の農家に嫁いだ女性の回想記が残っています。もともとコメを植えていた農家が、米作をやめてりんごにすると言われた時、お嫁さんたちはみなとても不安だったようです。「りんごで、食べていけるのだろうか」と。
そもそも「りんご」が行き渡っていたわけではないので、その味もよくわかってなかったのかもしれません。当時の農家の人たちにとって、実は大きな勇気が必要だったのかなと思ったりしています。
岩木山麓には「アップルロード」もあります。快適なドライブを楽しめるコースですが、その両側に広がるりんごの畑を見るたび、米作からりんごに転換した当時の人々の決意に思いを馳せています。