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東奥義塾についての小論紹介

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慶応義塾福沢研究センターから2月末に刊行された『近代日本研究』31号では、「近代日本の中等教育」として、特集が組まれています。そのタイトルと執筆者を紹介させていただきます。

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<論説>

戦前日本の中等教育と同志社英学校(伊藤彌彦 同志社大学名誉教授)

東奥義塾をめぐるいくつかの「接続」(北原かな子 青森中央学院大学教授)

明治期の中等教育に於ける二つの接続(新谷恭明 九州大学基幹教育院教授)

東京専門学校における接続問題と大学昇格問題(真辺将之 早稲田大学文学学術院准教授)

明治後期における中等教育と高等教育とのアーティキュレーション(吉野剛弘 東京電機大学情報環境学部講師)

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ここにありますように、弘前の東奥義塾という学校をめぐって、「近世型藩校から近代型学校への接続」、「近代型の学校から海外高等教育機関への接続」、さらに二つの「接続」を可能にした慶応義塾の存在、ということを書かせていただきました。

なお、「明治期の中等教育に於ける二つの接続」を著された新谷教授は、かつて「東奥義塾の研究」という論文を上梓されており、東奥義塾研究の基本文献の一つになっています。今回の論考でも東奥義塾や弘前での英学をめぐる動きについて言及されておられます。

津軽地方の私学校だった東奥義塾は、文化的に見ても非常にユニークで、さまざまな視点から分析してみたい存在となっています。その存在意義をあらためて考えて行きたいと思っています。

 

慶応義塾福澤センター『近代日本研究』31巻

慶応義塾福澤センター『近代日本研究』31巻

 

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