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Asian Studies on the Pacific Coast (ASPAC), conference 2016 – 参加者とパネル要旨

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Asian Studies on the Pacific Coast (ASPAC), conference 2016に参加した時のパネルの概要です。

<タイトル>

Music as Intellectual History: A Study of Sound, Music, and Society from Early Modern to Modern Japan(思想史としての音楽ー近代から近代へかけての音、音楽、そして社会)

<参加メンバー>

Chair(座長)

Dr. David L. Howell(Harvard University, USA)

デビット・ハウエル ハーバード大学、アメリカ

Discussant(討論参加者)

Dr. Sumire Yamashita(Teikyo University, Japan)

山下須美礼(帝京大学、日本)

Panel  発表者  

Dr. Kanako Kitahara(Aomori Chuo Hakuin University, Japan)

北原かな子(青森中央学院大学、日本)

Dr. Emiko Takenouchi(Kyoto City University of Arts, Japan)

武内恵美子(京都市立芸術大学、日本)

Dr. Hirotaka Suzuki(Dong-Eui University, Korea)

鈴木啓孝(東義大学校、韓国)

Organizer&Panel (発表&オーガナイザー) 

Dr. Gideon Fujiwara(University of Lethbridge, Canada)

ギデオン・フジワラ(レスブリッジ大学、カナダ)

 

<パネル全体の要旨>

本パネルは、日本の近世から近代にかけての社会変化の根底にあった音や音楽の変容と連続を考察しようとするものである。日本における西洋音楽受容の研究は、開港地横浜で宣教師たちが子供に音楽を教えたことに由来する「西からのグローバリゼーション」を中心に進められてきた。しかしながら、城下町に洋楽が伝えられたケースをより詳細に検討すると、武士階級や士族たちが伝統の保存と洋楽の受容に折り合いをつけようとした複雑な様相が認められる。こうした地域と社会階層の多様性に注目して、包括的な検討をすることで、このパネルは日本の近代化をより理解することを目的としている。

このプロジェクトは、北奥日本の近代化を考えるために、武士と町民によって育まれた「音」と「音楽」を検討するとともに、グローバリゼーションの影響も考察する。具体的なポイントとしては(1)地方における音楽、(2)伝統音楽と武士、そして(3)「北の近代化」により、地方文化がどのように影響を受け、形を変えたか、という点についてとりあげる。以上を受け、1700年代から1910年までを対象とし、パネリストたちは①近世と武士階級ー弘前藩を例として、②多様な音ー19世紀東北のローカルな音と音楽におけるグローバル化の影響、③明治初期の武士階級たちの西洋音楽受容、④伝統音楽化の遺言ー平曲演奏家館山漸之進の誓願書、の四つのテーマから検討を行う。

ASPAC 2016

 

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